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「思考のフロンティア」で「思想を再起動」

学生時代に好んで読んでいた、岩波書店「思考のフロンティア」というシリーズがある。「公共性」「デモクラシー」「フェミニズム」といった様々な現代思想のアクチュアルなトピックに基づいて、各論者が厚めのエッセイを書き、末尾には参考図書も厚めに紹介する、優れた入門書のシリーズだ。当時、全部ではないが、その一部は好んで読み影響も受けたし、そこで紹介されている図書も結構目を通したものだ。...

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初めからなかった「アジア」と「アジア主義」

学生時代は、「アジア史」を専門にやった、つもりでいた(「東洋史」ではない)。今となっては馬鹿げた話だが、「アジア」を「存在する実体」として捉え、その歴史を学ぶ、というスタンスでいたわけだ。...

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朝日新聞デジタルに初課金!

発狂したのでもとち狂ったのでもない。笑とはいえ、この行動には我ながら驚くが。朝日新聞ではなく、web論座に用があったのだが、あいにく今年の4月でつぶれており、アーカイブだけとなっていた。朝日新聞デジタルに課金すれば(アカウント有りのため1か月無料プランは残念ながら使えなかった)アーカイブが見れるとのことで、課金に至った訳で、我ながら感心する。朝日新聞自体にはあまり関心はないが、論座の扱っている論客の...

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「歴史の猖獗」

年初は、コロナ禍以来の海外でインドネシアで過ごした。そこで、長年閉ざしていた扉をぐわっと一挙に開いてしまったような感触。 思想・哲学とほぼ同時に「塩漬け」にしてきた「歴史」に「復帰」せねばならない時を迎えている。「歴史」は、常に回帰すべき「原点」、あるいは「αでありωでもある」、というべきかもしれない。...

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回想・マルクス(主義)との距離の取り方

近年、「マルクス・ルネサンス」というような、マルクスの新たな読まれ方や、その読みを展開する思想家が、急速に注目される流れがあるようだ。自分自身は、そこに対してさほどの本格的な興味は持ってこなかったが、それを求める社会のニーズというかトレンド、感度には理解できるものがあると思っている。「グローバル規模での経済格差の極大化×気候変動の可視化」に対してどう対処するのか。その問題性に対して、マルクス再読が動...

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岩波「世界」で時論に「復帰」

岩波書店の雑誌「世界」のバックナンバーを何冊か入手した。自分でも意外?だが、たぶん、きちんと読むのは初めてだと思う。高校時代は時論的雑誌を好んで読んだ頃があったが、完全に保守偏向だったし、大学では時論よりはアカデミック(哲学・歴史・政治経済)に傾斜したためだ。...

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「あの戦争」の歴史にどう接近するか?

(長文注意)歴史の勉強・研究を、数年ぶりに本格再開させることにした。今までと異なるのは、「アジア太平洋戦争」に本腰を入れることにしたことだ。学生時代は、敢えて棚上げにしていた。無論、当時は、自らの力不足・時間不足や、別の優先課題を自覚していたからである。...

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映画「主戦場」(2019)

(長文注意)慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」を観了。とてつもない面白さだった。...

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カムイのうた

(ネタバレ注意)珍しく、というか本ブログでは恐らく初の、公開中の映画感想。どうしても見たくて、少し遠くまで足を運んだ。事前の情報収集はしない習慣で、迂闊にも映画が流れてしばらくして気づいたのは、知里幸恵の伝記的作品だった。アイヌ民族の問題(正確には、自分個人ではそういう括り方はしてないのだが。いずれ機会があれば整理したい)は前々から関心があり、本を読んだり、北海道旅行で関連スポットを訪れたりもした。...

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「思想地図」別巻再読ー「ゼロ年代思想」との距離感

昔目を通していた、「現代思想×社会課題」をいくつかのトピック立てした好シリーズ「思想地図」別巻(NHKブックス)を再読することにした。もっとも、当時は、4本(1日本、2ジェネレーション、3アーキテクチャ、4想像力)あるうち、前者2本のみを読んでいただけだが。...

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ミセス批判騒動への冷笑

(かなり入り組んだ議論をしています。苦手な方は退出をオススメします) Mrs.GREEN APPLEの「コロンブス」MVを巡る炎上騒動に関して…...

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「戦略論大系」シリーズ再読開始!

自分は軍事マニアではないが、軍事書・戦史書もポツポツ持っている。最新書よりは古典が多いが。戦略理論・思想への関心が強いためだ。そういいつつ、なかなか手が出なかったのは、ともかく専門性が高すぎ、「どこからどう手を付けていいのか?」が分からなかったことだ。...

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現代数学、科学哲学、論理学!

今年最大の、そして嬉しい発見は、「自分と同世代で出色の日本の数学者」の存在を知ったことだ。「90年代ジャンプ」イズムとでも言えばいいのか、「すごい奴に出会いたい」という動機は未だに「生き」ていたのだ。同世代の研究者については殆ど意識することはなかったのだが(初めて「少しだけ先を越された」と感じたのは成田悠輔だった)、これからもっと「面白い奴」は出てくるのではないか、という予感はある。そこへのワクワク...

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社会学へのスタンスとその推移

気付けば、社会学も意外とやっている。焦点に置いたことはなかったし、学生時代は(「社会学」という分野というか営みそのものに対して?)反発したりしていた気がするのだが。一方で、哲学をやる以上、近代以降は無視することはできない。...

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「アジア史」動機の再編成

自分の中では、「哲学」「歴史」が「不可分の2本柱」として機能している。一方で、この数年ほどは、特に「歴史」を棚上げしていた。実務的にタッチできないという時間的事情が大きかったが、恐らく動機面でも削がれている面も大きかったと言っていい。が、去年今年の旅行と、若干の読書を契機に、少しずつカンを取り戻そうとしている。...

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